甲状腺とは、人間の生命時に必要なホルモンを分泌する臓器です。例えば脈拍が早くなったり、汗をかいたりするのも甲状腺ホルモンが関係しています。この甲状腺からのホルモン分泌が多かったり少なかったりすると、様々な症状を呈することになります。
甲状腺機能が過剰になる病態のことです。症状としては、発汗、発熱、手足の震え、動悸、体重減少、下痢、不眠等があります。病気としては下記のものが考えられます。
甲状腺機能が低下する病態のことです。症状としては、低体温、むくみ、徐脈、無気力、便秘、眠気等があります。下記のものが考えられます。
甲状腺が腫れる、またはしこりができる病態です。全体的に甲状腺が腫れる病気としては下記のものが考えられます。
また、一部が腫れたり痛みや発熱を伴うものとして考えられるのは下記の病気です。
腫瘍性甲状腺疾患の方は、甲状腺外科の先生に診断していただく必要がありますので、適切な病院をご紹介いたします。
甲状腺疾患は女性に多い病気です。甲状腺自体はのど仏の下あたりにあり、正常では触れることはありません。しかし、腫れやしこりがあると触れることができるようになります。症状や腫れが気になる方はご相談ください。当クリニックでは、甲状腺ホルモンの検査も当日結果が出ますので、来院いただいたその日に結果説明をさせていただきます。甲状腺疾患は見逃されることも多く、病気自体が良性のことが多いため治療による効果が非常に期待できる病態です。